<メルマガ転載>第6回 GDPとアセアンとの位置付について

お盆休みも過ぎ、まだまだ涼しくは感じませんが、夜は秋の虫の音色が聞こえ始めました。

さて、日本で必要とされる外国人について、
特定技能ビザについては、基本、どこの国の外国人でも試験に合格し、国内の雇用主が
見つかった時点で、労働ビザが支給されます。
ただし、日本政府がターゲットとしている国はそんなに多くありません。
2国間で協定を交わしているのは、以下の15か国

 フィリピン、カンボジア、ミャンマー、インドネシア、
 ベトナム、タイ、マレーシア、ラオス
 ネパール、モンゴル、スリランカ、バングラデシュ、
 ウズベキスタン、パキスタン、イン
1段目、2段目は、ASEANと呼ばれる東南アジア諸国連合(全10か国)の国々が約半数を占めます。
ASEANで未協定締結国は、シンガポールとブルネイの2か国のみ、つまり政府は先進国以外
からの労働者の受け入れを期待しています。
加えて、このASEANは、アフリカと並んで、世界で今後最も成長が期待される地域です。
そのアセアンに最も地理的な優位性がある先進国が日本なのです。

これらASEAN連合国主要国の人口と一人当たりGDPは、(2021年データ)
 マレーシア: 32.7百万人 USD11,399
 タイ:       70百万人 USD7,336
 インドネシア: 272百万人 USD4,357
 ベトナム:   98.3百万人 USD3,725
 フィリピン:   110百万人 USD3,571
*日本:    125.5百万人 USD39,340

一人当たりGDPとは、国民総生産(GDP)を人口で割ったものですが、
この数値がほぼ、それぞれの国のマーケット(一人当たり消費金額)を
表し、またほぼ、一人当たりの平均年収に近くなってきます。

この数値が低いほど、一人当たりGDPの高い国で仕事をすることで、
収入を増やすことができ、またその消費により自国のGDPを底上げ
することに繋がります。

また、日本と比べると、マレーシアの3倍、ベトナムの10倍の一人当たり
GDPになりますが、ご存じの通り、日本はこのGDPが30年間成長していません。
また、それだけこのASEAN諸国は、成長の余地が大きいのです。

そんな国の外国人を雇用することで、今後のビジネスの成長=夢がある
事業が展開できる可能性を秘めています。

これが単なる日本人の穴埋めとして外国人を雇用するだけでなく、
今後の自社ビジネスの拡大先のマーケットとして、例えば将来の
現地店長候補の育成、との観点から外国人の雇用もご一考頂ければ
面白いのではないか、と思っております。

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