<メルマガ転載>第67回2023年の終わりに

早いもので、もう1年が終わろうとしています。本日が弊社も仕事納め、新年は5日から。
先週誕生日があり62歳、娘からのお祝いのメッセージは、もういつでも年金貰える歳やね、おめでとう!と。まあ、その通りですが(汗)
毎度の様に7連休を超える休みが、もう標準になって来ました。
ニュースでは年末に発覚した政治の大問題、安倍派パーティー券キックバック問題が、ダイハツの不正検査ニュースで薄まっていますね。これも政治の力でしょう、政治の問題が発覚すると、民間の大不正が明るみに出る。目先の注目度を他方へ操作する。これも毎度のことですね。

話を戻して、年金等の不労所得について、先日、日経新聞で、2019年のノーベル経済学賞を受賞されたマサチューセッツ工科大学(MIT)のアビジット・バナジー教授が、人工知能(AI)によって雇用が失われる近未来に備え、AIを教育に活用する公的投資を推進していくべきだと説かれておられました。
Chat-GPTも今年の流行語になりましたが、これからはもっと多義にAIが活用されていくのは間違いありません。またこんなテクノロジーの進歩が経済格差を広げていきます。富の偏在が起こります。高度技術者と低技能労働者の賃金差は拡大していきます。
市場がグローバルに統合されたことにより、ビジネスが成功した場合の得られる富が桁外れになりました。これを是正する重要なカギは「教育」である、と仰られています。教師の質のバラツキは避けられない事であるが、そこをAIが担えば、「単に同じ教材を全員に説明するのでなく、個人の習熟レベルや正確に合わせて、細やかに教え方を変える双方的な指導ができる。」と仰られています。
この様にAIを創造的に用いることが出来れば、人々が社会に即した高いビジネススキルを効果的に身に着けるための大きな後押しになる。そのように教育された人材により、今まで存在しなかった新しい仕事も生まれるかもしれない。しかし逆に、AIが進んで行き人間の労働を代替していく。そうなれば「政府は全国民に最低限の所得を補償するユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)という考えがある。これを導入すると、労働者はたとえ職を失っても生活はできる。その結果、人々が創造的なビジョンを持ち、多様な活動に取組むようになる」と期待する人もいる。
そこでこの教授が発見したのは、バングラディッシュのロヒンギャキャンプでランダム化比較試験(RCT)という手法を用いて発見したのは、働かずにお金をたくさんもらえるより、少ないお金しか貰わなくても働く方がいいという人が多い、と。ウガンダの実験でも人々は働く方を選んだ。
-労働を手放すと人は途方に暮れてしまう。「働かなくてもいい社会」が到来すると、また新たな問題が出てくる、とも

年金貰ってゆっくり生活、も問題があるようですね~、私は死ぬまで、社会の1歯車でありたい、と思っています。

では皆様、良いお年をお迎えくださいませ(礼)