<メルマガ転載>第36回突然の技能実習制度「廃止」

先週末には、会社の所在する奈良市の県知事選がありました。
結果は、高市早苗選対委員長の失策で、自民票が割れ、維新候補が当選されました。
元生駒知事で、自治体の運営に実績もあり、学歴も高く、前知事の数倍も頭のいい方が当選しましたが、残念ながら維新推薦はダメですね。つまりは野党のグループ議員にコントロールされるから。第二次安倍政権発足前に、野党が党首となり、日経平均が7,000円台に落ち込んだ、あの野党です。野党は予算の削減ばかりに目っこを付け行政の予算削減が第一義です。これでは経済の発展はない、と考えます。予算削減と言うマイナスのテーマに時間を掛けるより、いかに予算を増やすか、という事に時間を割いて欲しいと、いつも国民として考えております。というのも、無駄な予算はない、と信じています。国から出たお金は廻るのです。野党が無駄だという建設工事にも予算を投入すれば、建設会社が儲かり、建設工事の労働者にもお金が流れます。彼らは宵越しの金を持たない(いつ死ぬかわからない)のですから、給料が増えれば、美味しいものを食べ、飲み屋にも通い、そしてホステスさん達も金廻りが良くなり、服や嗜好品を買い、そうやってお金は末端の中小企業にも廻って来るのです。新知事は、予算見直しを公約にかがげておられましたが、削減だけに終わる事の無いようにお願いしたいものです。

さて、突然の発表で驚きました。主題の「技能実習制度の廃止
発表と言うより、同有識者会議の提言ではありますが、かなり大きな方針転換に間違いはありません。また「廃止」と表記されていますが、新制度に変更して存続する、という内容です。
弊社は外国人人材を紹介しておりますが、この技能実習制度はノータッチでした。
1)外国人紹介のためには、会社や個人事業でなく、協同組合を立ち上げる必要がある事。
2)就業する外国人は、労働者ではなく「実習生」という扱いのため、同一労働同一賃金の対象外。ほとんどの技能実習生の給料は、最低時給で時給換算。ボーナスなし。そして転職不可。
これはあまりに外国人労働者を差別している、と感じており、我々が手を貸す責任を全く感じておりませんでした。また世界からも「奴隷制度」であるとの批判も高く、近いうちに廃止されるだろうと考えておりました。
まさにそのタイミング、いや遅かりし、と言うイメージです。特にコロナ前に国内全域で人手不足が話題になった時点で、技能実習制度を悪用(本来の目的ではない)し、労働者不足を補っていた時点で、完全に制度の内容と実態が乖離していました。「実習生」とは、大学生のインターンのように、無給でも、代わりに得られる経験や技術を、高いレベルの日本で学び、帰国後に母国の産業発展に寄与すべきものを指したはずです。

まだ、決定ではなく、また新制度の内容が見えておりませんが、制度変更時は新ビジネスのチャンスです。いち早く飛び込めるよう、watchします(笑)

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