<メルマガ転載>第7回アセアン各国の違いについて(1.ベトナム編)

昨日、岸田首相からオンラインで新コロナ対策が発表されました。
withコロナ政策に、かなり他国から遅れを取ったものの進みそうですね。
遅れの原因は、高齢化が進んでいる事も一因でしょうが、
今後は個人で健康管理を努めて頂く、という政策に代わっていきそうです。

また1日の入国制限も2万人→5万人へと大きく緩和され、
パッケージツアーのみ観光訪問が可能であったのが、
個人観光者も可能になり、大阪を始めとする関西は、
また観光客が戻ってきそうです。
特に円安は、海外の観光客には大きなメリットですし、
経済にも大きく貢献が期待されます。
一方で、問題があるとすれば、受入れ側の日本企業です。
コロナ禍でもリストラ等で、人材は最小限に抑えた観光産業は、
早急の人材拡充が必要となり、外国人労働者も
その一端を期待されると思われます。

さて、今回のお話ししたいのは、私見で恐縮ですが、小職の今までの
知見から、アジア各国の違いを説明したいと思います。

1.ベトナム人(国内特定技能労働者の62.9% 令和4年3月末現在)
 ベトナムはアジアで1番最後に終戦を迎えました(1975年)
よって、スタートラインが他国比遅く、その分貧富の格差が大きくない
国だと考えています。また社会主義国家なので、国の力も強く、
法律が突然変わったり、民営化が遅れているのも特徴だと思います。
また、ハノイを訪れると、至る所にアメリカの戦闘機や戦車の残骸が
公園に残っています。ベトナムは世界で唯一、アメリカに勝った国だと
一部の国民も自負しており、国民全員が団結し、成長しようとする
意気込みを感じました。
また親日ですが、戦中北と南で争った時代の名残りがあり、北は中国
南はアメリカと、支持する国や文化も違います。
日本企業も中国から撤退後の第一移転候補として、ベトナムに移転した
企業も多いのですが、現地では韓国系企業が強いようです。

残念な点は、日本語を話せる人材は多いのですが、英語話者が少ない事。
人材を海外に送出す企業のライセンスの取得が難しく、その権益を
芳醇している一部企業が存在、またライセンス料も高いのでしょう、
送出す労働者から、日本円で100万円程度の紹介料を搾取しており、
これは日本の労働法上、労働者より費用を徴取することは違法です。
平均年収が25万円ですので、年収の4倍と、かなり高額です。
就業を送出し機関に申し込むにあたっては、親戚一同のリストも
併せて提出する必要があるそうです。彼らが費用の保証人となります。
そんな高額の費用から、認定送出し機関に人材を送る、ブローカ
(企業、個人)が毎日のように、弊社や他の日本企業にアプローチを
してきます。その結果が、国内就業数1番を勝ち取っています。

夢を持って、日本で働いてくれる若者達本人には、全く関係のない事
ですし、日本で節約し、一生懸命働いてくれれば、1年以内に返せる
費用です。受入れの企業様においては、その点を汲んで社員教育等
を、有能な人財へ育てて頂ければ、と節に臨みます。

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