<メルマガ転載>第37回難民ビザ等
なんと恐ろしい事でしょうか、今度は岸田首相が襲われました。
24歳の個人襲撃、テロではなさそうだ、と。まあ、選挙期間中だけの遊説はうるさいだけなので、これから屋外での選挙活動に規制が入るのは、ありがたいことです。また候補者もいかに街宣活動なしで有権者に訴えるのか、考えて欲しいものです。
さて、今朝の日経新聞の記事より、”「命の危険」クルド人苦悩 法改正なら難民申請中も送還」”
記事の主人公であるクルド人の20代男子大学生、悲しい話です。特に問題は、「入管の職員」の対応。法律上の判断で、申請する外国人をバッサリ切る、相手を見て判断するという、情状酌量ゼロ。かれらの「ノー」で、どれだけの外国人が泣いているか。。。我々も申請等取次者という資格を持っているので、ビザの新規や更新の申請を、直接入管に行っています。その体験から、彼のビザの取扱に限らず、入管職員の対応は、全く持ってけしからん、と考えています。
法律は法律ですが、ここには解釈が入ります。人間の裁量余地が入ります。相手が外国人であるという弱みに付け込み、杓子定規に法律をあてはめて「Yes」or「No」と判定する。日本人相手なら訴訟になるケースもあると思われます。この記事の男の子も、入管に認められたい一心で、またアドバイスもあったのでしょう、プロサッカー選手や普通の日本人と同じ学生として取り扱われたい夢にため、日本で一生懸命努力をしたのに、その子を打ちひしがれる状況に追い込むなんて、人の人生のかかった判断を、安易に下しすぎる。知人にもそんな入管の判断で帰国に追いやられ、訴訟を起こしたが認められなかった、という話も聞いているのですが、全てを「難民ビザ」で終息させることに問題がある、と考えています。
特に現在、種々のビザで日本で活躍頂いている外国人が滞在期間の期限を迎えるにあたり、逃げ口は「配偶者ビザ」の取得しか方法が無いようです。無理やり、好きでもない人と結婚し、最短3年暮らせば永住ビザに変更できるという制度ですが、場合によれば、借金の方に戸籍を貸す人もいるようです。また個人事業主として、オーナービザで残る方法等、法律で規制しても、隙間をつく人間が多数おります。よって正面から、正規ルートで、日本の文化に溶け込もうとする外国人に、努力次第で道が開ける、そんな新しいビザが必要だと考えます。記事の男性も、ダメ、と一蹴するより、こんな制度があるから、挑戦してみませんか、という対応も可能になります。入管が、人の人生を裁いては行けないと思います。