<メルマガ転載>第71回特定技能の対象分野の追加が発表

先週金曜日のメルマガを発刊、直後ぐらいの夜の日経新聞のニュースでした。

2019年4月に制定された「特定技能制度」
どうやっても国内で求人が集まらない、人手不足が深刻な14業種に限って、ブルーカラーの外国人労働者の就業が許可されました。以降現在までの変更点は、
1.製造関係の3業種が纏まって1業種になり、合計が12業種へ
2.特定技能2号(在留期間の制限なし、家族帯同可)が2業種のみであったのが、介護を除く全業種へ適用。介護は国家資格の「社会福祉士」を取得すれば、介護ビザ(同在留期間の制限なし、家族帯同可)への移行が始めから可能。
これに今回、
1)自動車運送業(トラック、バス、タクシー)
2)鉄道(運転士、駅の係員、メンテナンス)
3)林業
4)木材産業
の4業種が追加、
他に現状業種の範囲拡大として
5)パルプ・紙の加工製造
6)コンクリート製品製造
7)繊維
8)スーパーでの総菜加工
の4業種が現状の「工業製品製造業」と「飲食料品製造業」の対象範囲に含まれると、かなり大きな変更になります。
1)の自動車運送業は以前より話題に上っていましたが、他の業種は特に事前情報も無かったので小職も驚きでした。
今後、許可枠やそれぞれの就業するための外国人が受験する試験の内容、試験実施国等のが決められていきます。
自動車運送業には、同業界の知人がおり、情報が入ってきています。4月から始まるトラック運転手の残業規制により、求人してもどうやっても集まらなかった、バス運転手に求職者が集まり始めた。現職はそのトラック運転手、と。国が残業規制し、運送会社の運転手を増員させる法改正が、まったく逆に効いてきたようです。一方で、新規特定技能外国人も、バスの運転手より、トラック運転手の方が、言語の壁は少ないので就業はしやすいとも思われます。またタクシー運転手は、どこの国でもたくさんいますが、観光客から金品を奪ったり、過大請求したりと、犯罪の多い業界で、理由はタクシー運転手の賃金の低さが指摘されています。人口がドンドン増えている国ならではの現象でしょうが、日本の収入には満足して貰えそうでもあります。同級生の60歳を超えているタクシー運転手も、コロナ禍以降から、月収は80万円に増えている、と言っていました。
鉄道については、地方のいわゆる赤字路線の保守に人手が足りない、との事で、弊社の管轄では範疇外の業界になります。
あと、林業は、奈良県では必要な産業なので、関連企業にお声かけを始めたいな、と思っております。

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