<メルマガ転載>第75回 窮余の拡大 5年間で82万人受入

前号でご紹介させて頂いた、ベトナムでの日本人講師の募集について、
ご紹介させて頂いていた知人が、ベトナム企業と打合せ、4月に現地の学校を訪問します、との返答を頂きました。うまく決まれば良いですね~
また飲食関係のベトナム人求職者、何とか1名は決まりそうです。なかなか飲食店も厳しいようですね。。

今週、「特定技能外国人」の政府案が纏まり、自民党に提出され、了承されました。
本年3月末までの施行からの5年間、受入れ枠は、345千人としてスタートした「特定技能制度」現状の実績では20万人強と未達にも関わらず、来る5年間はその4倍以上の82万人の枠で決まりそうです。内訳は、
 国交省(建設、造船、宿泊)6.4万人⇒18.2万人(運送、鉄道分野を追加)
 経産省(工業製品、製造業)5万人⇒17.3万人(鉄鋼業、繊維業を追加)
 農水省(漁業、農業、飲食製造業)16万人⇒29.3万人(林業、木材加工を追加)
 厚労省(介護、ビルクリーニング)7.1万人⇒17.2万人
厚労省管轄業種以外は、対象業種が増えているので、4倍の内訳として現行業種と追加業種はまだ見えてきませんが、12業種に4業種追加なので、ざくっと業種追加による受入れ枠の増加は3割程度、よって残る3.7倍の追加要因は、現行でも未だ不足している、と考えているのでしょうか。

外国人労働者の営業をしていて感じるのは、この大阪近隣では、まだ求人にとてもお困りの会社や店舗は少ないようなので、この枠について疑問を感じていますが、一方で政府のシンクタンクでは、今後の人口動態を見据えての枠の設定である、と推測します。
日経平均株価が過去最高で推移している現状でも、我々末端の中小企業は仕入れコストのみならず、社員の給料をどう上げようか、どこから人件費の増額を捻出するかで頭を悩ませている企業も多いので、やはり日本全体での景気の向上があって、初めて雇用の創出が実現する、という手順になるはずなので、今後の景気の動向に注目したいですね。
特に、自分も60歳を超え、全中小企業事業主にも高齢化はやってきます。金額の大小はあれ、もう、いつ仕事を辞めても年金がもらえます。そんなわれわれヤングシニア世代が、若い人の年金を食い潰さないように、モチベーションを下げずに、常に前向きで、向上心を絶やさず、事業に専念していく事が大切だと思っています。昔の若者は、「年寄りは引っ込んどけ」なんて良く言ってましたが、今は聞かなくなりましたね~。これからも、年寄りはどんどん仕事して、労働人口の減少に歯止めを掛けるぐらいの意気込みを持って、リタイヤせずに頑張りますよ。