<メルマガ転載>第96回 国内留学生の就活
またまた政治の話題が続きますが、先週末、なんと解任された斎藤元知事が、兵庫県知事に再選されました。
驚いた皆さんも多いと思います。ただ兵庫県では、あれだけ毎日叩かれた知事に対する認識が日々変わって言ったようです。我々も兵庫県住民ではありませんので、傍観者としての意見になりますが、本当に驚きました。これに加えて県議や県職員に対する目線も完全に変わってしまいました。変化を嫌う公務員、というのは一般的な事実で、私の義父も市役所で定年まで勤務されていました。肩書を持つ公務員の使命は、「自分のポストを時代へ移行する」つまり、いわゆるリストラ(される側)は、恥である、という文化が根付いている、と聞いていた通り、改革を推し進める知事に対し、議会が解任に持っていった、という結果が兵庫県民内に広がった、という事でしょう。確かに元知事は、どれだけ叩かれても「謝罪」することは一切なく、自身の正当性を訴えられていましたが、それが本当であった、些細な知事の言動を大きな問題のように作り上げた、県議と県職員、と判断されたと思われます。兵庫県民さんは、見事である、これぞ自由主義の中に生きる民主主義である、と理解させて頂きました。半面、兵庫県議以外に、「日本維新の会」も苦汁をなめたようで、今度淡路市長選に、ホントに、みんなでつくる党の立花さんが出馬すると、関西の政局も面白くなりそうです。面白くなる=市民が豊かな気持ちになる、政治は大切です。
今週は奈良市内で開催された、のセミナーで「外国人材雇用・定着セミナー」へ参加させて頂きました。主催は奈良県産業部と協賛がJETROです。
奈良県も大阪に近く、大阪の方が給料が高いので、大阪で働く県民が多い事が県市、そして県内企業のネックでしたが、その延長で外国人労働者にも県が支援を行っている、その一環のセミナーです。午前中は、県内で就業を希望する留学生とのワークショップ、午後は「外国人材雇用・定着セミナー」の講演と合同企業説明会が行われ、午前中の部に参加させて頂きました。
驚いたことに、参加者の半分は中国人留学生、残りは全員スリランカ人留学生でした。中国の留学生は、県内大学で「日本文化」を学ばれており、奈良県の就業に興味がある、また日本の大学や企業で勉強するためだけでなく、全員が日本での居住を希望されていることで、、確かに仕事をするなら、中国で働いた方が給料が良い時代になり、日本企業も中国国内から撤収しているタイミングなので、全員日本で居住したい、という意見には大変驚かされたとともに、うれしく思いました。いわゆる日本人以上に日本の文化を愛してくれる方々です。みなさん日本語も流暢で、留学生ではありませんでしたが、中国で大学卒業して関空に就職し1年目の女性は、中国国内の大学を卒業前に日本語検定のN1を取得されたとのこと。TOEICも800点を超えます、と才女でした。
色んな外国人とお会いしたり、積極的にこちらから外国人に話しかけていますが、やはり中国はすごい、大きな国だと痛感しました。
集まった彼らは、大学や専門学校を翌々年卒業予定の学生で、就職活動は外国人も早まっているようです。一方で一般的な本年度卒業の外国人留学生は今月が山場。就労ビザの取得に2~3ヶ月を要するので、4月入社の場合は来月までに決める必要があります。今が採用のチャンスです!
また「定着」については、弊社は自信あります。セミナー出来るほど理路整然とご説明できるわけではありませんが、一言でポイントを説明させて頂くと、中小企業であれば、外国人の皆さんは「ロイヤリティ(忠誠心)」が高いので、いわゆる昭和式の家族経営を念頭に、私生活の面倒を見てあげる、日本の四季折々のイベント等も積極的に教えてあげること、そして一般的に10年日本で労働ビザを維持することで、就業範囲に制限なく、日本人と同じように仕事のできる「永住ビザ」を取ることが大切だと、まさに二人三脚で事業に取組んでもらう事である、と思っております。