<メルマガ転載>第117回 結核スクリーニング
先日発表された「日本の総人口」、2024年10月1日現在、減少幅が過去最大の89万人、14年連続減。
これに外国人の入国者数は出国者数を34万2千人上回り、総人口推計は、前年比55万人減の1億2380万人。
2008年のピーク時の、1億2808万4千人から減少が続いている。
2024年の出生児数は、71万7千人、前年比4万1千人減
これを都道府県別にみると、人口が増加したのは、東京・埼玉の2都道府県のみ。外国人労働者の入国増では全く追いついていません。
更なる政策の変更修正が待たれるところです。
さて、今週は「結核スクリーニング」の情報です。
「入国前結核スクリーニング」が始まりそうです。理由は、「原則として、日本に在留中に結核と診断された外国生まれの患者の出生国のうち多くの割合を占める国フィリピン、ベトナム、インドネシア、ネパール、ミャンマー及び中国の国籍を有している」ことから、今後の同外国人の中長期滞在者を対象に、入国前の結核スクリーニング(胸部レントゲン検査)を義務付ける事になりそうです。スケジュールは以下の表通り
スクリーニング受付開始 | 結核非発病証明書の提出義務付け開始 | |
フィリピン・ネパール | 令和7年3月24日予定 | 令和7年6月23日予定 |
ベトナム | 令和7年5月26日予定 | 令和7年9月01日予定 |
インドネシア・ミャンマー・中国 | 開始に向け調整中 (開始が決定され次第公開予定) | 左に同じ |
初めにフィリピン・ネパールからの入国者に義務付けられますが、正確には、同国から入国する「在留資格認定申請」対象者は、同申請書類に「結核非発病証明書」の添付が義務となります。有効期限はレントゲン実施日から180日。一方で同申請時が6月23日以前である場合は、義務が発生せず従来通り。例えば義務付け期限以降にCOEが発行され、6月23日以降の対象国でのVISA申請時や入国時も対象外との扱いになるそうです(入管へ確認済み)
今後は、同国からの入国者の在留資格認定書の作成には注意を要します。