お客様の声
*奈良市内 特別養護ホーム、ショートサービス、デイケア運営者様
Q 外国人介護職員採用前は、職員の数の不足は感じておられましたか?
介護職員が充足しておらず、ショートステイの稼働を大幅に制限していました。また、特養の一部は今も稼働させられずにいます。
Q なぜフィリピン人の採用を計画されたのですか?
日本人の介護職員がなかなか増えないなかで、以前より永住権を持つフィリピン人が働いていたということもあり、積極的な外国人人材の受け入れを検討しました。フィリピン人であれば、以前から働いている職員が通訳することも期待できることから、外国人のなかでもフィリピン人を採用するよう計画しました。
Q では、その採用頂いた外国人の就業状態はどうでしょうか?
みなさん真面目に働いていただいています。日本語でのやり取りには苦労する場面もあるものの、来日後数か月でご利用者様とのコミュニケーションもとれるようになっています。令和4年度からは今まで外国人だから、ということで免除されていた記録(介護記録など)にも取り組んでいます。
Q また、利用者様からの反応はどうでしょうか?
言葉が通じない場面も少なくありませんが、おおむね好意的に受け止められています。遠くの国に来て頑張っている子達、として見ていただいているように思います。
Q 特定技能外国人は最大5年間の就業が認められていますが、現就業者もさらなる雇用延長を希望しています。それには介護福祉士の合格が必要となりますが、その合格支援も計画されていますか?
早い人は初任者研修や実務者研修を受けており、その受講支援(費用助成)を制度として実施しています。そのほかまだ手探りではありますが、事業所内でも外国人介護職員を対象とした研修に取り組んでおり、記録方法や技術に関する知識が取得できる機会を用意しています。
Q 特定技能制度に、ご意見はございますか?
日本語のレベルについては一定条件をクリアしているはずですが、実際には個人差が大きいと感じます。日本語の集中的な勉強を前提とした受け入れではないため、言葉の壁に躓いてしまうと、フォローが難しくなることも少なくありません。もう少し厳格なラインを設定した方が良いように感じます。
また、手続き関係の書類に手間がかかりますので、簡略化されることを切に望みます。
Q 弊社を選んでいただき感謝致します。できれば弊社の良い点/問題点を教えてください。
コロナ禍ということもあり、生活面でのフォローを我々が十分にできていないのを、丁寧に補っていただいていると感じます。分からないことなどがあった場合でも、すぐに対応いただけるので、とても助かっています。
Q では最後に、他の施設へのアドバイスがあれば、お願いします。
日本人に比べると、特に言語面での受け入れのハードルが高いのは事実ですが、実際に受け入れることで日本人職員の意識の持ち方も少しずつですが変化しているように感じます。そうした変化や知らない国の文化を楽しみつつ、受け入れができると良いのではないでしょうか。