<メルマガ転載>第175回【技能実習が終わる日】2027年4月スタート「育成就労」、何がどう変わるのか
先々週の第174回「ビザのデジタル化」の記事には、「オンライン申請、さっそく登録してみました」というお声を複数の企業様からいただきました。秋の手数料改定を前に、動き出す企業様が着実に増えている印象です。
さて、長文になり失礼いたしますが、実は今月14日から22日まで手術入院をしておりました。
症状は人間ドックで見つかった「大動脈瘤」動脈硬化や高血圧により、大動脈が部分的に膨らんだ部分を「瘤」と呼ぶようです。通常直径3cmの大動脈が5cmを超える直径になり、その膨らみにより、血管の厚みが風船のように薄くなり、突然破裂の危険性がある。破裂するとほぼ即死、という診断に基づき、「ステンド・グラフト」と呼ばれる血管の中に新しく血液を通し、薄くなった血管を血液が通らなくなる手術をやりました。鼠径部より親指大のカテーテルを大動脈内部に挿入、血液も流しながら。。。
恐ろしい手術を予想していたのですが、結果は思いもよらず簡単に(約2時間)、眠っている間にすべてが終わり、開腹なし、鼠径部には2か所の絆創膏が貼ってあるだけ。痛みを感じることもなく、術後から自分で歩いてトイレにも行ける、シャワーも浴びれる、と医学の進歩を目の当たりにした9日間でした。
退院翌日から車で会社に出勤しています。少し疲れやすいのですが、体力的には全く衰えることもなく、退院後も順調です、今後はそのステントグラフトが大動脈と一体化し、きっちり位置が固定され、血液も盛れていないか、との検査を、1,3,6カ月後に検査し、以降は毎年の検査が必要になるようです。この動脈瘤は人間ドックのエコー検査で見つかりました。主治医によると、死因の3大要因は、癌・心疾患・脳血管疾患だそうで、今回の検査や手術で2位と3位の要因を潰せました、と言っていただき、寿命が延びました(笑)
定期的な人間ドックの受診は、皆様も是非、ご検討くださいませ。
さて本日は、手数料改定と並んで多くの企業様が気にされている「育成就労制度」について、現時点で分かっている内容を整理してお届けします。
■ 「技能実習」が「育成就労」に変わります 現行の技能実習制度は廃止され、2027年4月から新たに「育成就労制度」がスタートすることが正式に決定しています。対象となるのは介護・外食・宿泊など17分野で、特定技能の分野とそろえる形で整備されるのが特徴です。在留資格「育成就労」での在留期間は原則3年、特定技能1号へのスムーズな移行を前提とした制度設計になっています。
■ 何がどう変わるのか これまでの技能実習との大きな違いは「転職」です。日本語能力や技能などの一定の要件を満たし、本人の意向があれば、同一業種内での転職が認められるようになります。ただし人材育成の観点から、業種ごとに1~2年の転職制限期間が設けられる見込みです。受け入れの規模については、特定技能と合わせた上限が123万人へ引き上げられており、政府としても人手不足分野への外国人材の受け入れを加速させる方針がうかがえます。
■ 加えて特定技能2号への変換が進んでおりません。言い換えれば、5年間の就業では2号を取得できる外国人は限られてしまっている、という事も判ってきました。その一助として、この「育成就労」制度を使い3年+5年の計8年を特定技能1号として延長し、2号の転換率を上げることを期待できる。
■ 今、受け入れ企業様が知っておきたいこと 現在すでに技能実習生を受け入れている企業様については、原則としてそのまま技能実習制度の枠組みで継続することになり、途中で育成就労へ切り替えることは基本的にできません。新規の受け入れから段階的に移行していく形になりますので、「今いる実習生がいきなり制度変更の対象になる」といった心配は不要です。とはいえ、育成体制や支援体制の有無が受け入れの前提として従来以上に問われる傾向にありますので、2027年4月に向けて社内の受け入れ体制を今のうちから見直しておくことをおすすめします。
■ 編集後記 「技能実習」「育成就労」「特定技能」と制度の名前が並ぶと混乱してしまう、というお声を本当によくいただきます。私たちも制度の詳細が固まり次第、随時分かりやすい形でお届けしてまいりますので、「うちの会社の場合はどうなるの?」という個別のご相談も、ぜひお気軽にJOB BRIDGEまでお寄せください。
厳しい暑さはまだまだ続きそうです。水分・塩分補給を忘れずに、良い週末をお過ごしください。

