<メルマガ転載>第9回アセアン各国の違いについて(3.フィリピン編)

7日からコロナ対策が変更され即日実施。
1日の入国制限が5万人、2万から大きく増加されましたが、2019年の年間入国者数は、
3,615万人、日割で9.9万人ですから、まだ通常時の半分。
この制限により、大半のLCC航空会社が軒並み日本行きの就航を未だ中止中。
まだチケットが高いので、残念ながら、気軽に海外旅行、と言う訳には行きそうに
ありません。今の劇的な円安により、外国人観光客を惹きつけることができれば、
日本も賑わいが戻って来ると、ゆるく期待をしましょう!

さて、私見の、アジア各国の違い3回目、フィリピンを紹介説明したいと思います。

フィリピン人(国内特定技能労働者 2位の9.7% 令和4年6月末現在)
人口も急上昇中、1億9百万人、世界13位、日本が抜かれるのも時間の問題です。
と言うのも90%の国民がキリスト教、クリスチャンです。クリスチャンは中絶が認め
られておらず、国でも禁止されています。余談ですが、離婚も出来ません。
離婚という概念が、憲法にないのです。万が一、離婚をしたい場合は、
アナルメントと呼ばれる、結婚が間違えでした、という手続きを裁判所に提出します。
判決まで3年ぐらいかかり、費用も膨大です。
この離婚が無い事だと推測しますが、シングルペアレンツが大変多いのも特徴です。
離婚できない=結婚しないで夫婦生活をしているカップルも多く、その後片親が逃げ
片親が子供を引き取ります。
また平均年齢も26歳(日本は47歳)と、子育て世代が多いのです。

第2の特徴は、ほぼ全国民が英語を話せ、文化もアメリカナイズされている点でしょう。
母国語はタガログ語ですが、保育園から大学までの学校教育は全て英語です。
また、アジアによく見られる旧正月、春節等の中国色、またイスラムや仏教等の
他宗教の習慣もありません。小職もアメリでの就業経験がありますが、正に文化は
アメリカと同じです。アジアの中では極めて珍しい文化ですね。
加えて、アメリカやスペインの統治下が長かったせいか、白人の血筋を引く
フィリピン人も多く、色白で目鼻が大きい白人っぽい市民も多いです。

また国民への英語教育を注力したことにより、海外で働く、いわゆる出稼ぎも
一般的です。この方たちをOFWと呼び、国内の税制等の優遇もあります。
この出稼ぎの労働者からの本国への送金が、GDPの10%を超えるとも言われています。
国もその実情に合わせ、海外労働省という省庁があり、各国に支店を構えています。
日本では、東京と大阪に、それぞれフィリピン海外労働省支社(通称POLO)
を開設しており、例えば国内でフィリピン人を、労働ビザを発給し雇用する場合、
雇用主はこの労働省から認定を取得する必要があります。いわゆる日本のハローワーク
に当たるもので、国がそれぞれの国では働く自国労働者を守っています・
よって、日本の法律を外れた雇用、最低時給・労働時間を守らない場合、
その日本の雇用主は、フィリピン人の雇用が出来なくなります。
まあ、その前に、日本の労働法を破ること自体が、問題ある雇用主ですが、、

ASEANでは、地理的に日本に一番近く、LCCも3社が定期便を持ち、親日。
国内でいわゆる脱走も最も少ないのがフィリピン人です。
弊社は立ち上げ間もないせいもあるのですが、このフィリピン人を対象に
紹介させて頂いております。

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