<メルマガ転載>第27回農林水産省と農協について
昨日、フィリピン大統領が来日されました。私が付き合うフィリピンの人々は、前デュテルテ大統領を支持される方が多く、今の大統領にはあまり期待していない様ですが、副大統領が前大統領の娘なので、今話題のワイロ等が無くなることを期待できるかも知れません。また昨日天皇との会談を持ち、現天皇皇后は英語が流暢。外国要人とも英語でコミュニケーションすることが出来るで、国民としても胸を張って紹介できる両陛下ですね。雅子さん大好きです。
さて、今週は大阪で農作物の卸からスタートし、現在は農場から加工まで、いわゆる6次産業を手がけるグループ企業の会長と面談する機会がありました。そこで、特定技能制度について、また入社後の外国人への対応等、弊社の経験をご紹介させて頂きました。そこでビックリ!!農林水産省の外国人労働者採用に関するパンフレットです。
「特定技能外国人の受入れが始まりました!~受入れにあたって押さえるべきポイントとは~」
この9ページ(7)
”1 特定技能制度では、外国人材に、
1) 5年間継続して働いてもらう、
2)農閑期等には帰国し、通算で5年間になるまで
働いてもらう、
のどちらも可能です。”
また8ページ(6)
”また、JA等が外国人材を雇用した上で、組合員等の農業
者から農作業等の業務を請け負い、外国人材にその業務に
従事してもらうといった働き方が可能です。”
との説明です。
これは、特定技能就業可能12分野中、繁忙期が発生する、農業と漁業の2分野のみ
「派遣」が許可され、他の10分野は「直接雇用」のみが、許可されている、
との説明ではありますが、内容に驚きました!!
1.繁忙期のみ日本で働き、閑散期は母国に帰ってもらう
2.もしくは「農協」等で雇用し、農協から各農家へ派遣する。
という事を例示されていますが、、、
そんな忙しい時のみ外国人を呼んで、暇なときは母国で、仕事もあっせんせず待機させる。
もしくは、農協等と書いてありますが、「農協」と固有名詞を使っておられます。
一協同組合の名前が、このパンフレットに指名されています。
また、当然、農協からの派遣外国人を使えば、農協に利益も支払わなくてはなりません。HPによると、6,500万人の組合員を抱える、大変大きな共同組合ですが、小職の知る限り、農協の事を褒める農家はありません。
聞くのは、農協から、肥料・飼料・種・苗を購入し、その費用は農協から融資を受ける。
そして農協はその農家から生産物を買い上げる、借金を返済する、という農家をいわゆる小作人として見ている。肥料を買わない農家からは生産物を買わない。という時代錯誤の運営。そしてその農林族と呼ばれる政治家も輩出し、ていましたが、それも過去なのかな、と考えていたタイミングで、このチラシに驚きました。官僚は変わっていませんね。残念でなりません。。
まあ、「6次産業」という言葉が一般化した今、そんな農協不要の農家が増えてきている事への焦りでしょうか?
話は脱線しますが、「米の自給化」という言葉をよく耳にしました。有事に備え、全ての貿易が止まっても、主食の米だけは100%国内で、という趣旨だったと思います。ところが、もし、万が一、日本への輸入が完全に止まったら、、石油がないので、電気も止まります。お米だけあっても無意味です。また以前、米が足らなくなり、タイから緊急的にお米を輸入し、タイ米はまずい、というレッテルがタイに対して張り付けられました。そんな事ないです。タイ米もとても美味しいです。当時日本政府は、緊急輸入のタイに対して、一番まずい、いらない米を送ってくれ、と指示したとか。
ちなみに日本のお米は、海外では「スティッキーライス」(ねばねばしたお米、という意味)と呼ばれ、他国のインデアカ米とは明らかに違います。こしひかり、あきたこまち等のブランド米もありました。ところが昨今では、ブランドに関わらず、どこの地方でもおいしいお米が生産できるようになりました。残念ながら国内消費は減る一方、どんどん輸出もできる、元気な農業従事者を、応援したいと思っております。
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very informative articles or reviews at this time.