<メルマガ転載>第32回特定技能制度の見直し
今週はWBC、盛り上がりましたね~、視聴率も40%越え、ペッパーミルが飛ぶように売れ、バッティングセンターには長蛇の列。大谷、ダルビッシュ・ヌートバーが日本を牽引しました、素晴らしい侍たちです。マイアミでのあと2試合は目が離せませんね~
さて主題の「特定技能制度の見直し」について、2019年4月に法制化された制度で、この3月末で4年が経過します。
コロナで中座した期間もありましたが、昨年3月から国境がオープンになり、毎月約8千名の特定技能労働者が生まれてはおりますが、昨年12月末現在の労働者数は130千人、当初目標値、2024年3月345千人に到達しそうにはありません。加えて特定技能1号の在留期限が5年なので、2024年度に入ると帰国者も現れ、以降の招聘する外国人の総数等、種々の見直しが必要であるにも関わらず、各業種別の目標受入れ人員のみ見直しがありましたが、ほぼ今まで改定はありませんでした。そこで、新聞などで報道されている見込み法改正の内容は以下の通り。
1.2022年10月改定分
2.技能実習制度及び特定技能制度の在り方に関する有識者会議
*3月まで4回、月次実施
議論されているおおまかな改善内容としては、
1)技能実習と特定技能の制度統合
2)来日以前、就業後の日本語教育向上(例えば韓国では、無償教育実施)
3)特定技能2号(現在は、建設と造船の2業種のみ)の業種拡大
4)家族帯同禁止から一部許可
5)介護業種で禁止されている、「訪問介護」を範囲に入れる
岸田総理も、本年、少子化に歯止めをかけるための次元を超えた対策を、と歌ってはおりますが、まさに人材については待ったなし。リスキリングという単語もよく耳にしますが、人材が国の財産、教育が欠かせない、との目標は万国一致の問題です。
今朝の日経新聞でも、現在、ロシアからアルゼンチンに。妊婦さんが集まってきた。アルゼンチン国内で生まれた子供は、その国籍が与えられ、親にも国籍を与えるというアルゼンチンの制度で、徴兵や将来性を危惧するロシア人が移民を始めているそうです。移民問題と外国人労働者は次元の違う話で、日本政府は移民を許可していませんが、ウクライナの戦争を始め一部の国でおかしなことが起こっています。近いところでは、台湾が占領される等、世界は動いています。そんな世界で、競争力を失ってしまった日本、WBCのように、ヌートバーも加え、再度世界トップに戻るチャンスタイミングが回ってきている、と信じています。