<メルマガ転載>第48回力をつけてきたアジア諸国を迎えて
海外からの旅行者が増えてきました。
弊社の所在である奈良、また大阪は外国人観光客ばかりに見えてしまいます。ただし、報道によると、中国からの旅行者がまだ回復していない、とのことで、これからも大きく増えていくでしょう。とくに、円安は日本観光の起爆剤になっているようですね。
その根本は、日本の廻りの、後進国と思われていた国が、どんどん力を付けてきたからなんです。
今週、JETROが主催されている
「7/13~18開催 「駐在アドバイザーが語る現地最新情報 アジア各国の現況と新たなビジネスチャンス 2023夏」
のウェビナーを聴講して、目が丸くなりました。アジア諸国が大きく、急速に発展しつつあります。
例えば、東西5000km、人口2億5千万人のインドネシアでは、固定電話が充分復旧していなかった時代から、瞬く間に携帯電話が広がり、全員が繋がることが出来るようになりました。次はBEVです。バッテリーEVの国内生産により、安価なEVが瞬く間に広がってきたそうです。中国でも、偽札が横行していた国からフィンテックにより、非常に短期間でQR決済が復旧しました。国も通貨発行量を大きく抑えられ、現金輸送も不要になります。
つまり遅れた国々が、最新の技術を使い、効率的に新しい生活を、日本より早く手に入れられる国に変換しているのです。今や世界4位の人口ですが、2025年には現在トップ10にも入っていない、インドネシアが世界第4位になる、との見通しだそうです。
コロナ禍もあり海外に出れず、国内の少子高齢化による労働者不足、という内向きの目だけでここ数年の経済を考えてきましたが、その日本が止まっている間に、まわりの国は大きく発展しています。日本が、既にインフラを持っているとうことが、発展の妨げになり、改革のスピードが後進国に全く追いつかないのが現状でしょう。日本の加工産業も、原材料を算出し、輸出している後進国が、川下製品まで生産していくようになれば、付加価値は数倍高まり、海外の輸出貿易は大幅な黒字になります。日本を始め原料を輸入して加工している国の仕事が無くなって来ることが明白です。
まあ小職のレベルで、何も訴えても、世界の経済は全く変わらないので、日本の大手メーカ様に次の次の手を打ち出して頂くことを祈るばかりです。
もしくは、そんな貿易黒字国の新興国から旅行者をたくさん迎え、日本の変わらない文化を楽しんで頂くことは可能ですね。