<メルマガ転載>第52回日本で、喜んで仕事をしていただくためには?
今週は、提携先のフィリピンの人材紹介会社の責任者が来日されています。ただ、日本への営業に来たわけではなく、意見交換という感じでした。フィリピン人の来日も増えており、チケットが安くなった、というのが最大の理由の様です。また、何を食べてもおいしい、おいしい、と食べ物や、また奈良の観光(鹿と金魚ミュージアム)に大変喜んで頂いた様です。意見交換と言うのは、何故、日本で働きたい、というフィリピン人が減ってしまったのか、海外出稼ぎ労働者が、以前GDPの10%を超える国で何が起こっているのか。観光客が増えているように、日本を訪れたいという日本の人気は変わっていない、また円安による収入ダウンも、さほど大きな障害になっていない、とのこと。ではなぜ?
それは色々な国へ労働者を送出している第3者的目線で、最も大きな障害は「家族帯同を許可しない国、日本」にある、という事でした。どこの国でも、また後進国にも多く見られる「家族のための出稼ぎ」ではあるものの、やはり家族と離れて暮らすのは、労働者にとってマイナスでしかない。確かに足手まといになりかねない、日本社会の外国人児童受入れが進んでいない、等理由はあるでしょうが、裏を返せば、この許可次第で、優秀な外国人が住んで働きたい日本に回帰できる、とも言えると思います。小職も33歳1993年、神戸の震災の年、サラリーマン時代、アメリカの子会社で就業した経験があります。妻と2歳と4歳の子供を連れて行きました。廻りに日本人会も無い田舎であったので、上の娘は公立の小学校のプレスクールへ、下の娘は、モンテッソーリの私立幼稚園へ就学させましたが、特に外国人という特別な待遇もなく、アメリカ人と一緒に同等の教育も受け、日本語は家の中だけ、という環境で英語を話すようになりました。2年もいると電話で友達と話始めました。そんな家族の世話が生活の張りとなり、日本人一人で、20名のアメリカ人をマネージしておりました。やっぱり家族帯同は必要でしたね。足手まといでも何でもありません。今回外国人を通して痛い指摘を頂きました。
幼稚園やプレスクールの先生は、言葉が理解できない子供に、言葉を教えることが出来るのです。
収入面や法律改正が必要となり、個人では何もできないですが、チャンスがあれば、自身の経験も踏まえて、発信させて頂きたいと考えております。