<メルマガ転載>第85回 お盆休み明けとネパール人

お盆期間中は、会社を9連休としました。

今月は31日のうち、稼働日が16日と、半分の営業日で1ヶ月分の売上が必要と、実店舗では経営が難しい(計算上固定費が2倍になる)でしょうが、弊社はお客様へ事前に2週間分の商品をお届けする等により、連休を取れる体制にしました。全ては従業員のため(笑)
休み明けはかなりバタバタしましたが、週末になり、やっと落ち着いてきました。

今週は、ネパールの日本語学校の先生兼送出し機関の社長とZoomミーティングの機会がありました。
ネパール人を紹介するためには、有料職業紹介でネパール国の法律に準拠した、同国の職業紹介ライセンスを持つか、もしくは持っている企業と業務提携をすることにより、国外の求職者を日本で紹介することが可能になります。弊社は、世界最大の人口であるインド人の招聘を可能にすべく、提携先紹介会社を探していたところ、たまたま、ネパールの同ライセンスを持った企業と知り合い、職業紹介範囲にインドを追加した時に、ネパールも加え、紹介範囲に両国を加えることが出来ました。
ネパールはヒマラヤ山脈を持つインドの北と隣接する海に面していない小さな国。
1.人口3千万人弱、平均年齢は20.7歳、人口増加率1.1%、平均寿命60.94年
2.主要産業は、農業とヒマラヤの観光業、繊維関係の手工業が中心で、工業化が進んでいない。天然資源なし。政府も海外企業の誘致に保守的。経済はインドとの繋がりが深い。
3.電力はヒマラヤからの水力発電で100%を賄う。一人当たりGDPは、693ドル、貧困層は2千万人、人口の70%に及ぶ。 失業率40%。
4.よって出稼ぎ労働者が多く、40%の労働者が海外で働いている、とも言われている。
5.日本でも留学生を除いて、6万人のネパール人が在住。日本にあるインド料理店の経営者や従業員は、ほぼネパール人。
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そんな背景を事前に勉強しておきミーティングへ。
校長兼社長のネパール事業家は、かなりバイタリティがあり、会話は全て日本語。日本語を他校で教えながら、自校でも学生を集めて日本語を教えている。生徒数は300人ぐらい。9カ月の教育期間で特定技能の資格試験レベルN4に引き上げ、日本での就業先が決まればN3レベルに引き上げる教育をやりますと。現在は、「海外送出しのライセンス」を申請中。ネパールでの申請には、500万円のキャッシュと2千万円の資産が必要であると、なかなかハードルが高く、今までもライセンスを持たない(不要であるとの一点張り)ネパール人や学校からのコンタクトはあったが、彼は優秀でした。
また一般的な海外の学校は、基礎のみ教えて終わってしまうが、彼の学校は就業のみに終わらず、就業後も教育する点は素晴らしい。

本外国人紹介事業を始めて4年目となるが、小職の全く未経験のカテゴリーで、出会う方々が全て新鮮。一方でアジアではビジネスも長くやっているので、だいたいのイメージ・文化についても周知しており、日本式を押し付けても何も成果が上がらない相手を戦力化する知見はあるが、そんななか、フレッシュでエネルギッシュな若者と接することは、とても楽しいし、出会いに感謝しています。