<メルマガ転載>第103回 阪神淡路大震災から30年

関西在住のせいか、1月17日は、このニュースでもちきりになります。
発災当時は、私は愛知県在住でしたので、直接的にはほぼ部外者でしたが、当時は兵庫県で東西が分断し、広島へ出張するのに四国経由だったことを思い起こします。親戚知人も幸いにも大きな被害はありませんでしたが、皆さんボランティアに尽力されていました。合掌

話は変わって、Netflixです。だらだら長文になっておりますが、お付き合いくださいませ。
以前はアマゾンプライム1本でしたが、無料本数が充実していなかったせいか、熱中することはありませんでしたが、昨年からHetflixに加入し、以降ほぼTVは見なくなりました。今の熱中作品は”Billions”です。1代で巨大ヘッジファンドを立ち上げた社長と検察庁の戦い、これが非常に奥深い。ハリウッドムービであれば、一発の弾丸で全て終わるのですが、裏切りの裏切りで人間を底辺に落とし、自分がのし上がっていく、ドラマです。社長は毎日競馬場へ通っていたのですが、その数才を買われヘッジファンドへ入社。911事件の際は、世界貿易センタービルで仕事をしていたのですが、たまたま健康診断で外出中に飛行機が突っ込み、そのファンド会社は全員被害。彼はそのタイミングで、関連するあらゆる銘柄を売り財産を築きます。また前職の会社を買取り自社へ。被災にあった従業員家族にも充分な補償もやります。ボランティアでの寄付も投資の一つ。プライベートのテニスのレッスンにはシャラポア出演、と製作会社も惜しげもなく金を突っ込み、確かに人を惹きつける作品を作っていますね。またヘッジファンドの利益は内部情報から、全ていわゆるインサイダー取引になるので、検察庁が目をつけますが、両社の落としどころは個人へ、と、ビジネスの本質が見えるところも面白い。

今週は「やさしい日本語」のセミナーへ出席したことと、既に就業中である外国人介護職員の来年1月介護福祉士試験の受験について触れてみます。
やさしい日本語セミナー」は、”建築技能人材機構(JAC)”の主催。いわゆる建設関係の技能実習生や特定技能外国人の雇用をサポートする社団法人です。
やさしい日本語とは、「はさみの法則」を使いなさい、
 は:はっきりと
 さ:最後まで
 み:短く切って
加えて、1.簡単な言葉で2.カタカナX(英語から来ている言葉であるが、英語が母国語の外国人が少なく、また日本語と発音が違う3.です・ますで終わる4.敬語X5.オトマトペX(擬音語、擬態語を使わない、例えばちゃっちゃと、ワクワク6.二重否定X
これが、まあ難しい。ビジネスを40年続けていますので、いかに格調の高い言葉を使うか、という訓練を受けてきた私には、全部は無理でね。。加えてカタカナ言葉が外国人に通じないことも、言われて始めて気づきました。できるだけ注意します。
外国人介護の先生の第一人者と言えば、井上先生です。無料もしくは数万円で1年間の授業が受けられます。先生も採算度外視、ボランティアです。種々のコースがありますが、今回の対象は、「介護福祉士国家試験対策」。2月から1年間、週2回の授業ですが、出席に関しては厳しく、出席率が70%を下回ると退校です。
受験に関しては、10数名の対象者がいるのですが、希望者は2名のみ。他の対象者は、業務シフトの関係で授業時間に間に合わないだろう、と。確かに施設では、外国人も日本人と同等の対応を頂いていますが、日本人とは資格取得の必要性が違い、特定技能外国人はこの試験に合格せねば、5年の就業期間を満了し、帰国することになります。せっかく5年間働いてくれたのに。。しかも受験には、実務経験3年必要なので、全員2回しか受験チャンスがありません。また勉強は本人の努力のみなので、強制もできません。日本人と同じように、毎月40時間の残業をこなす外国人たち、期間満了で不合格の場合は、また新しい外国人を呼ぶつもりなのでしょうか?はたまた、指導者がいないのか?社外の教育に懐疑的なのか?まったく理解ができませんが、ほとんどの施設は物価が上昇したにもかかわらず、利用者さんの費用は上限が決まっており、利益が出ていません。これだけ介護の必要な高齢者が増えているにもかかわらず、受入れ施設にしわ寄せが出ていることから、あまり先まで見通せない環境にあるのかも知れません(泣)