<メルマガ転載>第105回 楽天新春カンファレンス2025

新トランプ政権2.0、凄いですね!早速外交で圧倒的なパワーを見せつけました。まずはコロンビアが不法移民の送還を拒否すると、アメリカは2月から関税25%を通達。コロンビア大統領は即時受入れを許可。自国民の帰国を受け入れないコロンビアの対応は、非人道的でしたが、戦争なしで相手を折れさせました。話は早い、大変平和的な交渉です。トランプが前回勝利していれば、ウクライナとロシアの戦争も防げたかもしれません。敵対する中国は、民間企業がコスト1/10のAIを開発し、アメリカのIT産業を震わせています。対するトランプは、安い方が良い、と新技術を称賛。アメリカ第一主義とは言え、良いものは良いと言える。就任前より支持率は低下した、との記事を読みましたが、私は大変好印象、好発進では、と思いました。

また今週、1998年設立し今年27年目を迎えた「日本インドネシア経済協会(JIBA)」の打合。主役はパナソニックインドネシアの初代社長で27年間継続、松下幸之助さんとも仕事を経験されている、木下現会長が、めでたく今年89歳を迎えられ、本会や個人の事業をたたむことにされたそうで、その退任に当たり臨時理事会が開催されました。場所も心斎橋の一等地、木下現会長の事務所を、JIBAが間借りしている状態でしたが、現会員様で事務所を引き継ぐ等、各所に配慮され、スムースなリタイヤを計画されておられました。日本ーインドネシアの国交の生き字引の様な方でしたので、現会長が退任されると、両国間のビジネス交流に大きく影響が出て来るでしょうが、残ったメンバーで頑張りたいと思いますし、人口3億人を抱えるインドネシアに、すでに進出している大企業も増えています。弊社も現地法人の立上げに大変苦労しましたが、そんな世代も後退し、若年人口率も高く、これからのAsean、いやアジアのリーダーとして成長していくでしょう。大阪万博にも積極的に参加しており、パビリオンのタイプBで出展されます。次代の万博開催地として立候補も近いでしょう。弊社もインドネシアのおかげで今があり、インドネシアの発展を応援しております。

さて、本日午後から、東京で「楽天新春カンファレンス2025」が始まりました。楽天店舗運営企業が集まるクローズドの講演会で、弊社はZoom参加です。数日前の新聞で、これから法人携帯の開拓に力を入れるとともに、法人向けAIツールを発表しました。AIについて楽天は大きく他のアマゾン・メタ等のIT企業に遅れを取っていますが、この後塵を拝するのか、新しい技術を導入するのか、とのあたりが注目でした。
三木谷社長の基調講演は、初めの40分。内30分は予想通り、AIに関するもの。自社の膨大なネットショップの購買データを利用したAIシステムを自社で構築した、との事でした。またその膨大な実販売データこそが彼らの強みとも言ってましたが、アマゾンも持ってるやん、と突っ込めますね。
彼らによると、現在の「生成AI」→2030年「AIエージェント」(売買等の実務が出来る)→2035年「汎用AI」→2040年「超知能」と進化するそうです。AIに全てをやらせるのではなく、ビジネスパートナーとして活用を必須としていく必要がある、との事です。
残りの10分は「楽天モバイル」ここ数年の三木谷社長の講演は、ほぼ100%、この楽天モバイルのトピックでしたので、若干成長しましたね。我々ショップ運営店舗の意見は、通販事業の利益を会社が揺らぐレベルまで資金をつぎ込む楽天モバイル大反対でしたが、大分トーンが下がり安心しました。売りは、「我々が日本の携帯の平均支出を大きく下げ、その分をお買い物に廻しましょう」と、ある意味既存大手3社の対抗には育ってきたようです。